概要
ASE Skill (Jinzhe Zeng Group) は、computational-chemistry-agent-skills コレクション内で ASE 関連タスクの準備に使う、指示ベースのエントリーポイントです。その役割は、依頼を分類してワークフローまたは計算器の分岐に委任することであり、原子スケール計算を自ら実行することではありません。この Skill では、静的計算、構造緩和、分子動力学、NEB ワークフローへのルーティングが記述されており、GPAW と MACE は任意のバックエンドアダプターとして示されています。
ルーターはユーザーのタスク意図に基づき、適切な分岐に必要な最小限のコンテキストを収集します。ワークフローの依頼は ase/ase-workflows に、バックエンドの選択または設定に関する依頼は ase/ase-calculators に振り分けられます。両方を含む依頼では、ワークフロー分岐から開始し、計算器の設定を依存項目として扱います。指定された出力は、選択した分岐のパス、その選択理由、不足している最低限の入力、および明示的な次の委任ステップです。
この分離によって、ワークフローに関する判断と計算器固有の設定を区別できます。トップレベルの指示では、タスク固有またはバックエンド固有のパラメーターを直接埋め込むことと、計算を実行することが禁止されています。Python と ASE が要件として記載されており、GPAW または MACE が必要なのは対応するアダプターを使う場合に限られます。定められた範囲はタスクの準備です。実行が求められた場合は、dpdisp-submit を通じて委任します。提供された抜粋にはルーティングの取り決めが記載されていますが、下流の分岐の詳細な動作は示されておらず、科学的な検証が実証されているわけでもありません。
主な機能
- 静的計算、構造緩和、分子動力学、NEB のタスク意図を `ase/ase-workflows` にルーティングします。
- バックエンドの選択や計算器の設定に関する依頼を `ase/ase-calculators` にルーティングし、GPAW と MACE を任意のアダプターとして示します。
- ワークフローとバックエンドの両方に関する依頼では、まずワークフロー分岐を選択し、計算器の設定を依存項目として委任します。
- 分岐パス、選択理由、不足している最低限の入力、次の委任ステップを含む、構造化されたルーティング応答を求めます。
- タスクや設定の準備と実行を分離し、依頼された提出と実行の担当先として `dpdisp-submit` を指定します。
用途
- 評価での利用想定:静的計算、構造緩和、分子動力学、NEB の準備依頼が、記載されているワークフロー分岐にルーティングされるかを確認します。
- 評価での利用想定:GPAW または MACE の設定に関する質問が、トップレベルにバックエンドのパラメーターを持ち込まずに計算器分岐へ委任されるかを評価します。
- 評価での利用想定:ワークフローとバックエンドの両方に関する依頼を使い、委任の順序、不足入力の特定、準備と実行の分離を確認します。
使い方
- 指定された Skillを、実行可能なエージェントや ASE のインストールガイドではなく、ルーティング指示として読みます。
- 想定するタスクを説明します。静的計算、構造緩和、分子動力学、NEB、バックエンドの選択、またはそれらの組み合わせを指定します。利用可能なコンテキストを提示し、タスクのパラメーターを推測するのではなく、ルーターに不足している最低限の入力を特定させます。
- 選択された分岐を確認します。ワークフローの意図は
ase/ase-workflowsに、バックエンドの設定はase/ase-calculatorsに進むはずです。複合的な依頼ではワークフロー分岐から開始する必要があります。 - 応答に、分岐パス、選択理由、不足している入力、次の委任ステップという必須の4項目すべてが含まれているか確認します。ルーティングの動作は、その後に行われる可能性のある科学計算とは分けて評価します。
- コレクションのリポジトリで、委任先の指示を確認します。記載された Python/ASE 要件と、関連する任意のバックエンド依存関係を確認してください。実行はこのルーターの対象外とし、Skill では、提出と実行が求められた場合の担当先として
dpdisp-submitを指定しています。